「何度も見直せば記憶しやすくなる」

このことを実際に確認したのがドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスです。

エビングハウスは記憶の研究の中で、

憶えたいと思ったものの記憶を中長期的に維持するために繰り返し確認した場合に覚え直すまでの時間を算出した忘却曲線というモデルを作成しました。

赤いラインは1日目のみ覚えた物を覚えていた期間塗料、緑のラインではそれぞれ2日間覚えなおした物、3日間覚えなおしたもの、4日間覚えなおしたものそれぞれの覚えていた量と期間です。

エビングハウス-1

曲線を見れば分かるように、覚えなおす回数が多ければ多いほど記憶を維持する期間も量も多い方が分かります。

このように記憶するために繰り返すことが有効ということがお分かりいただけると思います。

しかし実際に記憶するまで見返すという事には主に時間的な制約により困難を伴うことが多くあります。

・何度も見返すほど時間に余裕が無い。
・覚えるまで見返していたらその時間が膨大になってしまう。
・1度しか見れないもので憶えるために見返せない

等のような時間的制約により覚えるまで見返して覚えることは困難だと思われています。

しかし、繰り返すことで記憶が強固になっていくのは間違いなく事実です。

ではどうすれば時間的制約気にせず記憶することができるようになるのでしょうか?

 繰り返し見ることで時間を節約できるようになる。

冒頭で紹介したエビングハウスの実験でもう一つ分かったことは、繰り返すことで再度覚えなおすまでの時間を短くできるということです。

つまり一度覚えるまでに必要な時間は長くても再度繰り返すうちに段々と記憶するまでの時間を短くしていくことができるのです。

この再度覚えるまでの時間が節約できる効果を利用して、繰り返し、繰り返し覚える方法をカーボン記憶術と言います。

最初にお見せした忘却曲線が示すように繰り返し見たものは短い時間で憶えることができるので覚えなおす回数増えれば増えるほど、必要な時間は短くなります

これが何度も書くことで濃くなっていくまるでカーボン紙のように繰り返していくカーボン記憶術です。

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