記憶の結晶化をより有効に生かすためにはエビングハウスの忘却曲線を生かすことが重要です。
結晶化された記憶は完全には失われたわけではありません。
エビングハウスの忘却曲線で解説したように忘れてしまっても定期的に繰り返すことで簡単に記憶しなおすことができるようになってきます。
つまり、結晶化を生かすためには、記憶してそして忘れる、その工程を何度も繰り返すことが最も有効かつ、効率が良い記憶法なのです。
さらに効率を上げるためには短い時間で繰り返し結晶化と再記憶を繰り返すことがより効果的です。
短い時間で繰り返し覚える速憶で記憶力アップ
記憶して忘れるということを生かすことができるのであれば、
忘れてしまうから一度に多くのことを覚えない
時間をかけてじっくり一つ一つ覚える
といったようなことで時間をかける必要がなくなり、より短い時間で、より多くのことを覚えることができます。
例えば1冊の単語帳を覚えようとした場合、通常であれば1単語ずつじっくりと覚えていきますが、一度に多くの単語を見る、そして忘れてしまっても結晶化されるので、繰り返し何度も覚えていくという作業を繰り返すことで短時間でより多くの記憶のための信号を記憶回路に送ることができます。
1回でしっかり覚えることができなくてもこの方法ならば、完全に忘れる前に再度見直して結晶化された記憶に働きかけることができ、その繰り返しによってだんだんと強い記憶を残すことができるのです。
このように「素早く記憶し忘れることを繰り返す」記憶術を速憶術と呼びます。
速憶術の利点はより広い範囲の内容に目を通すことができ、通常の記憶よりも早く、そして強い記憶を可能とすることです。
多くの情報を記憶回路に反映させ、さらに繰り返すことで強固にする、この繰り返しで、記憶力を高めることができるのです。
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