何かを記憶しようとするときに大切なことそれは思い出すことです。
そもそも記憶というのは脳内の神経ネットワークとして保存されています。
そうして保存されたネットワークに対するアクセスが少なければ当然そのネットワークは弱く細くなっていきます。
毎日見るもの、行うもの、であれば自分から積極的に思い出す必要はほとんどありません。
例えば自分の家族の顔、担任や職場の人間の顔、自分の歯磨きの色や靴の形などです。
こういったものは毎日自然と接するので神経ネッワークの太い強固な記憶と、なり憶えようとする必要もなく憶えているかと思います。
逆にめったに合わない親戚の顔、それほど親しくない友達や職場の人間の使っている文具や携帯電話などは強い印象があるものでなければ神経ネットワークへのアクセスがあまりないので、ほとんど覚えていないでしょう。
記憶するために思い出す
先ほど述べたあまり覚えていないものでも、例えば芸能人にとてもよく似ている親戚、や自分と全く同じ文具を使っている、といった信号が強くなる要素があると接する時間が短かったとしてもよく記憶に残ります。
しかし大部分の場合はこうしたインパクトがないものばかりなので自分で神経ネットワークを強化する必要があります。
そのために大切なことが「思い出す」という作業です。
昨日の夕飯が何かを思い出すことができますか?
一昨日ならどうでしょう?
いずれもあまり思い出すことが少ない記憶だと思います。
しかしもし1日に何度も思い出す癖を作っていれば比較的簡単に思い出すことができるはずです。
思い出す癖をつけて記憶力を強化する
思い出す癖を作ることができれば本当に憶えようとしたときや憶えなければいけないものに対してもこの癖づいた習慣を利用して記憶を強くすることができます。
先ほどの食事を思い出すということ以外にも
・新聞を読んだ後に内容を思い出す。
・テレビを見た後に出演者を思い出す。
・名刺交換した相手の肩書や顔を思い出す。
などといった形で思い出す癖をつけていきましょう。
こうして癖づいた習慣は実際の記憶に強く生かすことができるようになります。
また思い出すときにイメージする力を鍛えることができ脳のイメージ能力の向上効果も期待できるのです。
そして脳のイメージする力によって憶えた記憶は文字だけの記憶よりも強く記憶され、簡単に思い出すことができます。
このように思い出すことを癖づけることで記憶する習慣、記憶する脳を鍛えることができ、イメージ力まで強化することができるのです。