短期の記憶や長期の記憶を生かしてしっかり覚えた記憶、しかし覚えたことはいずれ忘れてしまうものです。
これは脳の仕組み上必ず起こってしまいます。
「使わない記憶回路は衰える」からです。
ではどのようにすれば少しでも忘れずに記憶を保持することができるでしょうか?
1.定期的に思い出すこと
記憶した情報の利点は思い出すことができることです。
ある記憶を思い出すと、その記憶回路が使われるため記憶を保持する観点からはとても有益です。
そして当然のことですが、記憶できていないものは思い出すことなどできず思い出すことで記憶を維持することは不可能です。
一度覚えたからと言って安心せずに定期的に思い出す機会を作りましょう
2.思い出しやすいように記憶する
定期的に思い出そうとしてもつい忘れてしまうということは多くあります。
しかし必ず使う記憶や動作、思い出しやすいものに関連付けることで無意識のうちに思い出す習慣を作ることができます。
よく歌う歌に替え歌として入れてみたり、毎朝起きたときの日課に入れてみたり、通勤通学の最中に見る駅や目印になる建造物を見たら思い出すという反射を植え付けてみるなど様々な方法で思い出しやすい記憶にすることできます。
自分の工夫次第で記憶を高めることができるのです。
3.それでも忘れてしまったら
様々な手法を凝らしてもどうしても忘れてしまうことがあります。
でも安心してください。
忘れるというのは正常な脳の反応です。
そして忘れたからと言って全くのゼロになってしまうわけではありません。
忘れた記憶も記憶の回路が途切れただけで、きちんと結晶化され残されています。
後はその結晶化された記憶を再度覚えるという作業を行うことで記憶しなおすことができます。
そして結晶化された記憶なので覚えなおすまでの時間は短く済み以前よりも効率的に記憶することができるのです。
2重3重の方法で記憶し、そして忘れても覚えなおせばいい、という前向きな気持ちで記憶力向上に取り組みましょう。